タグ: #自由意志
2件の記事
古代
エピクロス:「快楽こそ善の始まりにして終わりである」── 恐怖を取り除き、穏やかな生を説いた哲学者
エピクロスはデモクリトスの原子論を継承しつつ「快楽」を善の基準に据え、死の恐怖と神への恐れを取り除く哲学を創始した。その思想は近代科学・功利主義・実存的問いに深く連なっている。
中世
アウグスティヌス:「わたしはわたし自身にとって問いとなった」── 意志の分裂と時間の深淵を発見した哲学者
アウグスティヌスは自らの内面に哲学の戦場を見出した。意志は自らに逆らい、時間は記憶のなかにしか存在しない。悪は実体ではなく善の欠如にすぎない。キリスト教神学の枠を超え、西洋で初めて人間の心理の暗部を解剖したこの男の問いは、依存症からSNSの自己欺瞞まで、今もなお私たちの足元を揺らす。