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10件の記事
プラトン『パイドン』:魂の不死についての四つの論証──目次順に読む
プラトン『パイドン』は、ソクラテスの処刑当日を舞台に、魂の不死を四つの論証で追究する。
ピタゴラス:「万物は数である」──宇宙の秩序を聴いた哲学者
ピタゴラスは音楽の比率に宇宙の法則を見出し、「万物は数である」と宣言して、哲学と数学と科学を結びつけた。
ヘラクレイトス:「万物は流転する」──対立の奥に潜むロゴスを見た哲学者
ヘラクレイトスは万物の変化の背後に「ロゴス」(理法)を見出し、対立の統一と火の変転によって宇宙の秩序を説いた。
パルメニデス:「あるものはある、ないものはない」── 存在と思考の不可分を説いた哲学者
パルメニデスは「あるものはある、ないものはない」という原理から出発した。
デモクリトス:「原子と空虚のみが真にある」── 世界を粒子から組み立て直した哲学者
デモクリトスは万物を不可分の原子と空虚から説明し、パルメニデスの難問に応答しつつ近代科学に先駆ける唯物論的世界像を築いた。
アリストテレス:「人間は本性上、知ることを欲する」── 世界を分類し体系化した万学の祖
アリストテレスはプラトンのイデア論を批判的に継承し、形而上学・論理学・倫理学・自然学・政治学にわたる知の体系を一人で築き上げた。四原因説と可能態・現実態の枠組みで存在と変化を説明し、中庸の徳と幸福論によって西洋倫理学の基盤を定めた。
ゼノン(ストア派):「自然に従って生きよ」── 運命を受け入れ、徳だけを善とした哲学者
キティオンのゼノンは「自然に従う生」を倫理の原理に据え、徳のみを善とするストア哲学を創始した。その思想はローマ帝国を経て近代倫理学・認知行動療法にまで影響を及ぼしている。
エピクロス:「快楽こそ善の始まりにして終わりである」── 恐怖を取り除き、穏やかな生を説いた哲学者
エピクロスはデモクリトスの原子論を継承しつつ「快楽」を善の基準に据え、死の恐怖と神への恐れを取り除く哲学を創始した。その思想は近代科学・功利主義・実存的問いに深く連なっている。
ディオゲネス:「通貨を変造せよ」── 文明に中指を立てた犬の哲学者
ディオゲネスは樽に住み、白昼にランプを掲げて「人間を探している」と言った。財産・名誉・恥の感覚を捨て、身体ひとつで生きることが哲学だと示した犬儒派の祖。その挑発は、所有と承認に縛られた現代にこそ届く。
プラトン『ソクラテスの弁明』:法廷に立つ哲学──死を賭けて「吟味する生」を論じた記録
紀元前399年、ソクラテスは不敬神と青年腐敗の罪でアテナイの法廷に立った。プラトン『ソクラテスの弁明』は、死刑判決を前にした哲学者が「吟味されない生は生きるに値しない」と宣言し、問答の生を最後まで貫いた裁判の記録である。